
約500年前から東大寺伝わる3巻の絵巻の後半を絵本化。 (物語の前半は、前作『生まれかわり』で紹介) 絵巻の絵の一部を使い、詞書と資料に基づいてわかりやすい文章をつけました。 大仏様を造ることは、御釈迦様が霊鷲山で説法をした時から すでに決まっていたという壮大な物語で神や仏の力を得て、奈良の大仏が鋳あがるところまで描かれています。 重要文化財の絵巻の圧巻の美しさ、次々登場する神様や仙人の活躍など、伝説と事実が混ざり合った、読みごたえある作品です。

東大寺大仏縁起絵巻からのエピソード。
前半の『生まれかわり』に続いての後半部分だそうです。
めでたく建立された大仏さまですが、それで終わりではありません。
黄金を塗って、大仏殿も整えなければなりません。
奈良時代、物資の確保も大変だったことが伺えます。
天皇、僧侶はもちろんのこと、神さま、仏さま、雷さま、仙人、五百羅漢などなど、
多くの祈りによって完成したことがわかります。
今も各地に残る伝説が、その痕跡を伝えているのですね。
その後、大仏殿は戦火で消失、再建と、多くの人の思いが今の姿なのです。
それだけに、その祈りが伝わってきます。
古人の祈りをしっかりと受け止めたいです。 (レイラさん 50代・ママ )
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