柳田国男『遠野物語』発刊100周年!
今年は、日本民俗学の創始者である柳田国男さんが、『遠野物語』を出版した1910年からちょうど100年。天狗や河童、座敷童子などの民間伝承のメッカである岩手県遠野地方へ誘う旅行パックなんかをたくさん見かけますよね。本書は、119話のうちの14話が挿絵つきで収録されており、気軽に『遠野物語』を楽しめるのが魅力です。その地方に伝わる風習も織り交ぜて書かれていて、心の温まる1冊です。
遠野物語は様々な民話をまとめたものなので、本によって収録されている作品が違ったりします。
表紙にもある「おしらさま」に象徴性を感じました。
この本は勝又進さんの描く「遠野物語入門」の感があり、物語をそのまま語るというよりは、解説書としての性格が強いかもしれません。
劇画的な絵と、遠野の民俗を小さく描いた挿絵が、勝又さんの遠野物語に向ける思いを伝えています。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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