ぼくはミミズのローリー。ネコのハックルとその家族と暮らしてるんだ。 今日はぼくの楽しい一日を、みんなに紹介するよ!
キョロッとしたおめめがチャームポイント。チロリアンハットに蝶ネクタイ、シャツにズボン?!そして足元は真っ赤な靴で決めるおシャレさん。 動物たちが毎回楽しいお話をくりひろげてくれるスキャリーシリーズ、今回の主役はビジータウンの中でも個性的で人気者のローリー。 このとぼけた愛くるしさにすっかり射抜かれちゃうんですが・・・まだまだ、まだまだ。 これでもかっていうくらい、ローリーの可愛さと魅力がまるごと詰まっているんですよ。
ハックルたちとスクールバスに乗って学校にも通うローリー。 みんなの前で劇もしちゃうし、黒板に字だって書けちゃうし! お行儀をよくするのも大事なことさ。 ケーキを分けてもらったら「ありがとう」、遊びに行った友だちの家から帰るときは「おじゃましました」。 おもちゃは独り占めしないでいっしょに遊ぶんだよ、ケンカなんかしないんだ。 ローリーと一日を過ごしながらマナーレッスン、数あそび、さがし絵と気がついたら知育遊びも楽しめちゃうんですから、さすがスキャリー絵本です。 そしてこの絵本はリチャード・スキャリーが遺した未出版のスケッチに、父のアシスタントだった息子ハック・スキャリーが色をつけて完成させた一冊なのだとか。 スキャリー親子の愛情がたっぷりと注がれて世に送り出された絵本、そんな温かさもほんわかと伝わってくるようです。
個人的には「ローリーといっしょにやってみよう!」が大好き。 椅子に座る。逆立ちをする。ラッパを吹く。土を掘る。キスをする、抱きしめる!いろんなことができちゃうローリー。 ミミズならではのくねくね変幻自在な動きが、なんともユーモラスで可愛くって。 キュンキュンしているうちに、もうそろそろ寝る時間。おやすみ、ローリー。明日の朝、また会おうね。 起きたらまたローリーが一緒・・・この一冊に出会ったらそんな毎日がますます楽しみになりそうだな。
(竹原雅子 絵本ナビ編集部)
ビジータウンを舞台にどうぶつたちがドタバタ楽しいお話をくりひろげるスキャリーシリーズ。 中でも特に個性的で人気が高いのがミミズのローリー。ローリーは、朝起きてから夜寝るまで、どんな風にすごすのかな? この1冊でローリーのすべてがわかります。 ローリーといっしょに数をかぞえたり、かくれているローリーを探したりするのも楽しいよ。
巻末に筆者の言葉で「どんなものにも教育的な面がある。でも僕が伝えたいのはおかしさだ」との言葉に納得。今回はミミズが主人公という事で、私はミミズは大の苦手なんですけれども、ミミズのその滑稽さというか愛らしさに終始顔を緩ませながら読みました。 (梅木水晶さん 30代・ママ 女の子5歳、男の子3歳、女の子0歳)
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