明るいアカネちゃんも、別れてくらすパパのことを思ったり、核実験の話を聞くと、なみだがとまらなくなってしまいます。あんなに元気のいいモモちゃんだって、パパがなくなったときには、なきつづけて、なみだの海ができました。 モモちゃんもアカネちゃんも、いっぱいないたあとは、明るく大きく成長しました。 成長していくアカネちゃんに、元気づけられる『モモちゃんとアカネちゃんの本』シリーズの最終巻です。
子供の頃から大好きだった、モモちゃんと、アカネちゃんのシリーズ。
この本が、最終巻になります。
本当に、最終巻にふさわしい作品でした。
ちいさいモモちゃん、モモちゃんとプー、モモちゃんとアカネちゃんの三冊が、幼い頃の私の宝物でした。
お友達のお家へ遊びにいく時も、この子供が持つにはちと重たいハードカバーの本を三冊も持って遊びにいった記憶があります。
それほど大好きでした。
離婚の事が描かれているのが、まだよく分からなくて、中学生ぐらいに読み返して、ハっとしたりもした本でした。
子供を持ってから、未読だった、「アカネちゃんとなみだの海」を読みました。
アカネちゃん、大きくなったんだね。しみじみと思いました。
この本には、「お父さんがいないこと」をアカネちゃんが考える部分が、数多く出てきます。
「おとうさんの名前は?」と聞かれて困ったり、
「おとうさんがいない子はパンをくばらないで!」とお友達にいわれてしまったり。
アカネちゃんが泣いていると、モモちゃんが勇ましく慰めて(?)くれるのが、とても面白いです。
特に、悪いことを言うお友達を、全員ぶっとばしてやる!と言った時の挿絵!
アカネちゃんに感情移入してしまった私にはとてもとても、頼もしい存在に思えました。
そんなモモちゃんとアカネちゃんに、悲しい別れが待っていました。
妹が出来てから、「おねえちゃんだもん おおきいんだもん」の歌を歌って泣くのを我慢してきたモモちゃん。
今回ばかりは、涙を止められませんでした。
私も、本を読みながら泣いてしまいました。
とにかく、たくさん書きたいことがありすぎて、全部書ききれません。
それほど、このシリーズに対する思い入れは深いのです。
モモちゃんとアカネちゃんのシリーズ、ずっとこれからも、大事にしますね、松谷さん。 (ルートビアさん 30代・ママ 男の子4歳)
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