サンタ・クロースになりすましたトールキンが、20年以上にわたり子どもたちに贈り続けたクリスマス・レター。サンタ・クロースの北極での暮らしぶり、愛すべきまぬけな白熊のことなどをユーモラスに報告。トールキン自筆のファンタジックな水彩画を収めた、美しいクリスマス絵本。
この絵本は、自分が小さいころに親から贈られました。
が、そのときに「この絵本の良さは大人にならないとわからないだろうな」といわれ、
そして本当にそのときはあまり面白く感じませんでした。
そして今、自分が大人になって小さな男の子の母にもなり・・
再びこの絵本を読みました。
すると・・・じわじわ、しみじみ・・本当に感動ありユーモアあり
まるで暖炉の前にたたずんでいるかのように心温まる傑作なのでした。
その感動は、作者トールキンの父としての子への愛情(毎年の、ステキに凝った手紙)だったり、
そこに創り出されたサンタクロースの暮らす世界と生き生きした登場人物だったり・・
はたまた、サンタの相棒、白熊くんのドジで愛嬌あるキャラクターに
ぷぷっと笑わされたり・・。
どこまでも細かい演出(封筒や切手のデザイン、形象文字)は
ファンタジー作家トールキンの真骨頂でしょう・・。
昨年のクリスマスには、この真似をし「サンタからの手紙」を
描きました。2歳の息子に・・。
彼にはまだわかりませんが、数年後の成長した彼に、手紙の束を
見せたいと思っています。
想像力をもつこと
親から子へのきもち
そんな普遍的なだいじなものが、ぎゅっと詰まっています。 (10月さん 30代・ママ 男の子3歳)
|