ミステリアスでノスタルジックかつファンタジーを感じさせる、
すごくいい絵です。
動物たちのリアルな頭と不似合いな体も
異国風の絵柄のようで、品を感じさせます。
特に枝に止まったカラスの絵は、まるでうねうねと動くかのような、まるで得体の知れない生き物のような花で作者のセンスを感じさせます。
話の立ち上がりも興味をひき、
捨てられたぬいぐるみというせつない境遇も興味をひきます。
が、文章に圧倒的にセンスがない…
民話にありがちな繰り返し問答は意味を含められないのならやめましょう。
また、表現が露骨で話の余韻というか、含みがありません。
ぬいぐるみが人間にいじめられるところの描写、
猫がドライな性格であるところの描写、
作者は安っぽいドラマや映画ばかり見て来たのではないでしょうか。
せっかく味わい深い絵を描くのですから、
質の高い作品を目指してほしいと思います。