主人公の男の子は、明日から学校に通います。
たぶん、ドキドキして眠れないのでしょう。
ベッドに入ってからも、おもちゃのベッドに寝かせたぬいぐるみのウイリーに、たくさん話しかけます。
夜が少しづつ深まって、空が黒く黒くなっていきます。
それでも眠れずに、男の子はウイリーの世話をします。
たぶん、不安なのでしょう。
ウイリーに言う言葉は、男の子自身が言ってもらいたい言葉。
ウイリーにすることは、男の子自身がしてもらいたいこと。
安心したくて何度も何度も話しかけ、しまいには自分のベッドに入れて、一緒に寝てしまいます。
男の子は、朝にはちゃんと準備をして出かけます。
夜の間の不安を見てきた読者のお子さんたちは、
「おとこのこが がんばったんだから、 ぼくも(わたしも) がんばらなくちゃ」
と、自分を奮い立たせることでしょう。