図書館の勉強していたころ、この絵本に出会っていればと思うほどとてもわかりやすく、親しみやすく本の歴史が語られています。
本の歴史はそのまま文明の歴史。
パピルス、粘土板、羊皮紙、木簡…、堅苦しい書籍で挿絵として取り入れられていた図は、これほどカラフルでも明るくもなかったように思います。
歴史は重厚さで語られるより、親しみや興味を引く形で語られなければ、難しさだけが先に立ってしまうのではないかと思いました。
本の歴史は伝承の歴史でもあります。
製紙法の伝わりが、その当時どのように物流があったかを知らしめてくれます。
本の歴史は宗教の歴史でもあります。
経典、聖書、記録を残すものがなければ普及もしなかった。
本の歴史は印刷技術の歴史でもあります。
活版印刷の歴史と発展。
図書館の歴史でもあります。
懐かしく、親しみをもって子どもたちに伝えたいと思います。
この本はここで終わっています。
タイプライターがワープロに変わり、ワープロがパソコンに変わり、電子書籍などというものが登場しました。
本の未来はどこまで行くのでしょうか?
子どもたちは未来人であることも感じました。