目が見えないということはどういうことなんだろう。
突然視力を失った姉の世界が自分には解らない。
仲良く遊んだ姉が、見えない世界で一人座っている。
その姉の前で泣き出してしまったことが、妹にはとても重い悲しみとして残っていました。
姉の心を傷つけてしまった。
そう思うと、姉のために何かしてあげたいと思うようになったのでしょう。
お姉さんの誕生日に買った花を選んだのは、色ではなく、形ではなく、匂い。
とても繊細な心配りに、妹の姉を思う気持ちが強く感じられました。
その妹の前を姉が歩いていきます。
盲導犬が来てから、自分を取り戻そうとしてる姉。
姉への気配りは、姉を見守ること。
身障者への思いがこのような形で描かれることに、とても感動しました。
不自由であっても手を出すのではなく、その人のことをわかってあげなければ。
自立支援…。
堅苦しい言葉よりも、妹の行動がすべてを語っています。