“There”という一言。
日本人が思う「あそこ」と外国人が思う「There」では微妙に違うかもしれません。
私は、「あそこ」という言葉をさほど深みをもって考えたことはありません。
しかし、この本を読んで、実に感慨深い概念だと再確認しました。
「ここ」ではない「あそこ」は別世界なのです。
遠いのでしょうか?
大人の世界なのでしょうか?
夢がかなうのでしょうか?
怖いところなのでしょうか?
誰もが目指すのでしょうか?
いろいろ考えているうちに、少女は「あそこ」を目指すのは「明日」にしようと決めました。
それほど、深みも距離感も重量感も可能性も…様々なものが詰まっている「あそこ」。
きっと、そこまで考えることもなく多くの人は成長し、いつのまにか大人は「ここ」で手いっぱいになってしまっているのです。
子どもたちが思う、「あそこ」に向かう夢を、一緒に考えたいと思いました。