お母さんの大切にしているおもちゃの犬は、戦時中に農場で働いていたドイツ人の捕虜からの贈り物でした。
戦艦に乗って、海戦で海に呑み込まれたイギリス兵ドイツ兵の多くの命、その中で生き延びた男たち、そして、捕虜として労働していた日々に不意の死をもたらした戦争の残骸。
戦争の不条理を痛烈に語っています。
サッカーのワールドカップでイギリスを訪れた二人のドイツ人が、かつての思い出と出会って、紡ぎ出されるドラマは、マイケル・モーパーゴが幾度もテーマとしてきた戦争とサッカーの作る物語として新たな感動を与えてくれました。
マイケル・フォアマンと二人のマイケルが手がけた物語としても、他の作品を逸脱した輝きを見せていると思います。