アイヌの人々が心をこめて、木ぼりのオオカミやくま アイヌの人を彫るのか、この本を読んで知りました。
感動しました!
北海道の石狩川のほとりに住む若者が、神様に導かれて、川上へ行ったときの出来事です。
引きこまれて一気に読みました。
斉藤博之さんの絵は、迫力満点で、動きがありくまとオオカミが闘うところはすごい!
お兄さんに貰った木ぼりのオオカミが、女の人と子どもを守ってくれるもです。
そしてこわいくまの正体をしると、なんだか愛しさでくまがかわいそうになりました。
神もおきてを破ってでも、女の人を妻にしたい!
それ程、女の人が好きだったんですね。
ラブストーリーです。
くまは若者の矢で射られ、死んでしまうのです。
ああ〜 なんともかわいそうなくまですが・・・
女の人は、家に帰ることができてめでたし めでたし
家で待っていた人の嬉しそうな顔が、なんとも言えぬ幸せそうなんです。
死んだくまの魂を天にかえしてあげる。
こうしたアイヌの人々の生き方は、人間のみならず、くまやオオカミと共存して生きてきたんだな〜と思います。
お守り、私たちは今も何かしら、お守りを大切にする心をもっています。
アイヌの人々と同じように・・・
とっても心に残るおはなしでした。