長女が学校の図書室から借りてきました。
青を基調とするバックに、横たわるネズミが描かれてる表紙に、惹きつけられ、読んでみたら・・・
主人公のこのネズミ、あまりにも自己チュ−すぎて、目が点になります。例えば、暑くて夜眠れなかったネズミのために、何時間もあおいでくれたコウモリに対して、お礼も言わず、ひるごはんを食べにいこうとしたので、「何か言うの忘れてないかい?」とコウモリが言うと、「何かって何よ?」「あ、のつくものさ。」「あ、そっか。あしたも あつかったら あおいでね。」なんて、とぼけたこと言って行ってしまいます。そればかりか、海辺で会ったヤドカリに、「コウモリにじゃまされて、おひるどころじゃなかったよ。」なんて、ぬけぬけと言ってるのです。
最初のうちは、笑いながら読んでたけれど、ますますひどくなるネズミの態度に、嫌気がさしてきます。
トンガの言い伝えをもとに書いたというこのお話、ざまあみろ!自業自得だよ、という結末なのですが、教訓じみた話はあまり好きじゃないこの私でさえ、自分の過ちに気付いて改心する方がすっきりするのになあ、と思ってしまいます。