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星新一ショートショートセレクション(2) 宇宙のネロ自信を持っておすすめしたい みんなの声

星新一ショートショートセレクション(2) 宇宙のネロ 作:星 新一
絵:和田 誠
出版社:理論社 理論社の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:2001年12月
ISBN:9784652020821
評価スコア 4
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  • 表題作は星新一流テレビ批評

    『星新一ショートショートセレクション2』(理論社)。
     表題作である「宇宙のネロ」をはじめとして、17篇の「ショートショート」が収められた、児童書。
     装幀・挿絵(それぞれの作品にひとつ挿絵がついています)は、和田誠さん。
     星さんの作品は子供にも人気が高いのは、「ショートショート」ということで読みやすいということもあるだろうが、子供たちにも空想しやすいからだろう。
     和田さんの挿絵は、そんな子供たちの空想をじゃましない。
     だから、和田さんは挿絵担当だが、まるで星さんとの共著みたいといってもおかしくはない。

     表題作の「宇宙のネロ」がいつ書かれた作品かわからないが、その書き出しにこんなセリフが出てくる。
     「このごろのテレビ番組の、つまらないこと。」
     そんな退屈な世の中に地球外からやってきた宇宙船が、「娯楽」を求めて攻撃してくるという物語。
     そこで人類は連日「娯楽」番組を放送し続け、それはどんどん過激になっていくという、まるでテレビ界の世界を皮肉った作品で、テレビ放送70周年を迎えた今読んでも面白い。

     一番面白かった、つまりオチが効いているのは、「オアシス」という作品。
     わずか3ページの作品ながら、思わず「うまい!」と叫びそうになった。
     瞬間芸のような作品だ。

    投稿日:2023/04/13

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