邦訳は石井桃子さん!!ご自身でもお話を書いていらっしゃる作家さんですが、日本が誇るめい邦訳者です。
イラストは中川宗弥さん。
タイトルはすぐ思い出せなくても、幼いころにこの童話を読んだ人たちは、この表紙絵や挿絵を見ると「あぁ、チム・ラビット」!!と思い出せると思います。
チムは好奇心旺盛な、どこにでもいる男の子(うさぎの子ですが)。
お話は7つの短いものに分かれていて、それぞれの内容は1話完結になっています。
字も大きくソフトな活字で、行間も空いているので、字を覚えた4,5歳くらいからでも一人読みできると思いますが、
石井桃子さんの素晴らしい邦訳で、素敵な文章で綴られているので、お父さんやお母さんなど、身近な大人が声に出して読んであげた方が、チムの冒険のあれやこれやが子どもたちの心に映像となって浮かぶんじゃないかな〜と、思いました。
お薦めは4,5歳くらいから小学校低学年くらいのお子さんたちです。
私は個人的にチムと敵対しているキツネが好きです。
この話を読んでいると、チムの方がいたずら好きで手が付けられず、自分の子どもたちのために一生懸命やっているキツネの方を応援したくなります。