「びんから だしてごらん」 みんなの声

「怖い気持ち」、「悲しい気持ち」と、自分の感情を次々に瓶詰めしてしまい込んだルウェリンです。
何ごとにつけても無感動になっていくルウェリンに疑問を持ちました。
ひょっとしたら「楽しい気持ち」や「感動の気持ち」などもどこかに行ってしまったのでしょうか。
どんな感情も大切だと語る絵本です。
ちょっと抽象的ですが、瓶詰めしてしまった感情を取り戻したルウェリンの方がいきいきしていることに間違いありません。

『OUT OF A JAR』が原題。
『びんにいれてごらん』と対になる作品です。
前作で、素敵な思い出をビンに入れていたルウェリンが再び主人公。
ところが、ビンの果たす役割が違うのが興味深いです。
今作で、ルウェリンがビンに入れたのは、自分の気持ち。
喜怒哀楽、強い気持ちは厄介、という感覚には共感してしまいます。
でも・・・。
ビンのとった行動が、ルウェリンに気づきをもたらします。
そう、ありのままの気持ちの大切さが伝わってきます。
小学生から大人まで、気持ちを考える作品として。