こんなに裏表が激しい人も、珍しい。ものすごい虚言癖で、もう呼吸をするように嘘をつく。こんな嘘つき野郎を、雇い続けている主人は、観音様かな。この絵本を見ていると、就職の面接ではすごいことをさんざん言ってカッコつけているが、いざ、現場で使ってみると全くダメだった…という場面を思い出す。ハッタリも程度が過ぎれば、「誇大広告」「詐欺罪」と、犯罪になるのではないか?
さておき、狂言の太郎冠者はいろんなタイプがあるようだが、この太郎はずば抜けている。一度読むと忘れられない、強烈な個性だ。古来より、嘘つきが栄えたためしはない!と言いたいが、現実世界は上手い事やっていい思いをしている人もあるのだろう。こうはなりたくないな、という反面教師として、ゲラゲラ笑った後は、自分のことを顧み、正直に生きようと真摯な気分になるねぇ………う、嘘、書いちゃった。現代社会を見ているみたいで、おかしい。(本当)きっと幼稚園や保育所でも、こういうタイプいるよ。