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17件見つかりました
息子が1年生になり、そろそろ戦争のことも勉強しても よい年頃かと思い終戦記念日に合わせて借りてきました。 いつもの面白おかしい中川ひろたかさんの絵本とはかけ離れた とてもまじめで重い1冊です。 おにぎりをお兄さんに届けたとき 本当はダメなことで上官に見つかると怒られるから マスクをつけて食べたとか・・・ 町が焼け焦げでお兄さんを探すどころか歩くこともできなかったとか。 私自身もそうですが息子も戦争を知りませんし これから先も戦争をすることなどないように 絵本で少しずつでも戦争の悲惨さを感じてもらいたいです。 息子も真摯に聞いていました。 数少ない戦争をテーマにした絵本です。 是非手にとって頂きたいです。
投稿日:2014/08/19
中川ひろたかさんと長谷川義史さんのコラボレーションですが、他の本とはかけ離れた重さです。 テーマが広島原爆であるから当然といえば当然ですが、このテーマを取り上げたこと自体、他の本と異質です。 カバーに「これは66年前、ほんとうにあったお話です。」とあるから、中川ひろたかさんのお母さんのことを書いた話でしょうか。 お母さんと仲の良かったお母さんのお兄さん。 ふたりは8月6日を広島で迎えます。 死んだ兄と生き残った母。 多くのことを語ってはいないけれど、そのお母さん今年で82歳、瀬戸内海は穏やかだというラストにとても重さを感じました。 長谷川さんもこういう絵を描くのだと、テーマへの取り組みの真摯さの中に思いやりを感じました。
投稿日:2011/12/12
中川ひろたかさんのお母さんと伯父さんの実体験に基づいた作品です。 題名でわかるように、広島の原爆のことです。 16歳だったお母さんは、兄であり兵隊だった伯父に時々こっそり差し入れをしに行っていたのです。 その日、離れた島から、異常を察したものの、 お母さんは1週間後差し入れをしに兄を訪ね、惨状を知るのです。 長谷川さんの絵は、兵隊さんの様子や軍舎の雰囲気を活写していますが、 その日の様子は、その絵の迫力が違います。 抽象的に描かれた残像は、怖い印象ではなく、ひたすら、淡々と事実を伝えてくれています。 兄に会えなかった、という事実だけが物語ってくれています。 表紙の、穏やかな瀬戸内海の色で表現した平和への想いが伝わってきます。 原爆関連の作品は、とかく凄惨な重い印象を与えるものが多いのですが、 この作品は、瀬戸内海の海の穏やかさを通して語る、という視点で、 淡々とメッセージを受け取ることができるような気がします。 これが実体験であったこと、それを伝えなければ、という中川さんの思いを感じました。 そっと、子どもたちに手渡してあげてほしいです。
投稿日:2011/11/04
中川氏の母と伯父さんの本当のおはなしだそうです それも淡々としています 事実をおはなししています 英語もわかりやすいです 是非、全世界の人にも読んでいただきたいです 長谷川さんの絵の力強さ 怖さも感じます でも、表紙と初めと最後の海と空が 心を落ち着かせてくれます 私達おばさんの世代でも 戦争を知らずに過ごしてきました でも、いっぱい「平和について」のおはなしは 聞いてきました 「戦争の愚かさ」「原爆の怖さ」も その入口に、ちょうどいいかもしれません 15日ではなく 広島原爆投下の日である 「6日」というのが、またインパクトありです いろいろ考えさせられます
投稿日:2011/10/17
表紙のタイトル(レタリング)はどなたが書かれたのでしょう?作者の中川さん?それとも絵を描かれた長谷川さんでしょうか? 小学生の頃、当時の私の担任は広島県出身で、こんな歌を習ったことがあります。 『青い空は、青いままで子どもらに伝えたい。 燃える8月の朝、影まで燃えつきた。 父よ、母よ。兄弟たちよ。 命の絆を肩に背負って、胸に描いて』 子どもの頃の記憶のままなので、歌詞があっているかどうか、ちょっと定かではありません。 でも、子ども心にすごく印象的で、私自身が「原爆」というものを初めて本気で捉えたのはこの時だったと思います。 この絵本の表紙の空を見て、あぁ〜、あの歌だと思いました。 中身の文章は少し小さめでしたが、日本語とは別に英文も書かれていました。 また、“ピカドン”の爆発のシーンと、 『そして ひとが みんな しにました』の どす黒い赤いバックに黒い太い線で、人型が描かれているシーンは、絵描きとしての長谷川さんの、強い思いみたいなものを受け取りました。 内容を理解して読んでもらいたいので、小学校高学年から中高生の子どもたちにお薦めしたいです。
投稿日:2011/10/12
これは小さい子より、少しいろんなことを読むことで 考えたり思ったりすることができる年齢の子に 読ませるといいかもしれません。 ストーリーは淡々としています。 幼児ぐらいでも読める量とわかる内容です。 言葉数はとても少ないし、事実だけを淡々と書いたという 感じですね。 ですが、簡単なストーリーは、わかりやすいから読む子ども達に とっては、色々なことを思ったり考えたりできると思います。 長いお話しではないことは言っておきます。 短い文章と絵だけで伝える絵本です。 でも、子供は素直に感じたりすることができる絵本だと思います。
投稿日:2011/07/25
広島では学校で原爆記念碑として8月6日に登校日などがあります。原爆に関する映画を見たりもしていました。この日のことは私も子供のころから学校でずっと耳にしたりしていたのでよく知っています。このようなことは2度と有ってはいけないこと。子供たちも戦争に関するテレビをニュースなどで目にしていますが、よその国での出来事としてしか思っていないようですが、この絵本を読んで戦争が人々にどのような影響を起こしているかをしっかりと頭にイメージし、このようなことが自分たちの身には起らないようにと思える子になってほしいです。
投稿日:2024/11/04
4年生に読みました。 本当にあっさりとした絵本でした。 原爆のキノコ雲と、「せみ も さかな も とりも」「そして ひと が みんな しにました 」のページの簡略化した、でも迫力ある描写。 その次のページの真っ黒なシルエットを見た最前列の女の子は、本当になんの事だか全く分からず 「……どろぼう?」とつぶやきました。 でも、それでいいと思いました。何があったのか、まだこれから一つ一つ出会っていく子達です。「何か、ひどいことがあったんだ」それだけ伝わればいい、あの絵はそういうことだったのだと、いつかわかればいい、そう思いました。 始めと終わりの瀬戸内海の青一色の穏やかさに救われます。 2011年に出た本ですので、冒頭の「これは66年前、ほんとうにあったお話です」のところだけ「今は78年前になりました」と補い、 また4年生はまだ日本国内の地理を勉強していないので、広島がどこにあって瀬戸内海はここ、ということも確認してから読みました。
投稿日:2023/07/10
8月6日の日に「これは73年前の今日、起きた事だよ」と話してから、子供達と一緒に読みました。 兵隊さんが、差し入れを食べてはいけない事、マスクで隠して食べた事等が書かれているページでは「えっ、そうなんだ!」等、リアクションを見せていましたが、原爆が投下されてからは、子供達2人とも、ただただ静まり返って本を凝視していました。 言葉は少ないものの、静かな迫力のある一冊です。
投稿日:2018/08/23
戦争を考えるとき。戦後生まれの私たちには、実感として感じることが難しい。この絵本は、それを感じることへ、一歩でも近づく入り口になってほしいと思った。 子どもたちにも、絶対に戦争はしてはいけないのだと、心から感じてほしい。、
投稿日:2018/01/25
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