これはジャンルとしては「児童書」なりますね。
字が大きくて、絵で表現されている部分が多い低学年向けの、絵本から児童書や小説も読めるようになってほしいステップになるような段階の。
さすが内田麟太郎さんです。短いけれど、「ねこの手」たちの面白さが、とても素敵に表現されていました。
このくらい絵が多くて短い話なら、低学年向けのお話し会などで読んであげても子どもたちが喜んでくれそうな気がします。
「ねこの手や」の主人たまこさんも、素敵なキャラクターですが、何といっても今回のお話の立役者は、「ねこの手」として出動したクロ君ですね。
たくさんいる「ねこの手」スタッフから1人(1匹?)しか活動しなかったので、そのうちシリーズ化されるかもしれませんね。楽しみです。
ちなみに、イラストの川端家さんの絵が、とてもお話にあっていて、楽しかったです。
そして何より、私個人がウケたのは、カバーの裏に書かれていた作者の言葉。
『わたしは ときどき マッサージに いきます。
ぐいぐい うでを ひっぱられます。
そのとき、「このうでが すぽんと ぬけたら、
マッサージやさんは…。」と くうそうすると、
おかしくなります。
ねこの手が すぽんと。
「ぎゃー。」
どなたか たおれられたようです。』