この作品、シリーズなのですが、出版社もしくは作者が掲げているシリーズ名らしきものがはっきりしません。
しいて言えば、“おにいちゃん、きょうもいっしょに あそびにいこうよ!”シリーズです。
夏・冬ときて、今回も夏ですが、場所は今までとガラッと変わって、家の近所ではなくおばあちゃん家の近くの「海」です。
そして、おにいちゃんの磯遊びの知恵袋はおばあちゃん!
素敵!世代を超えた「遊びの知識」!!
しかも、直接大人が出てきてあれこれいうのでなく、おにいちゃんがおばあちゃんから聞いたことをきちんと受け止めて、それを弟に伝えて、子どもたちだけで物事をやり遂げているところです!
こういう経験こそ、今の日本の子どもたちには必要なのではないでしょうか?
監修に日本野生生物研究所代表の奥山英治さんがいらっしゃるので、ちょこちょこ登場する磯の生き物たちの解説も簡潔で分かりやすいです。
とっても素敵な作品ですが、あちこちにマメ知識的な解説が入っているので、読み聞かせに使うより、ブックトークして、子どもたち自身に読みたくなってもらう方がいいかな。と思いました。
小学校4,5年生くらいから中学生くらいまで、いかがですか?