お母さんが自分のお子さんに絵本を歌いながら読む時、「どんぐりころころ」の優しいメロディをページを広げるたびに、メロディに悩むことなく、リフレインする事が出来、聞いている子どもの側も自然と真似をして口に出して歌う事ができるかと思います。物語の結末は、ドングリがお山に帰る事が出来たというドングリの意志達成ではありませんが、木になる事で、人々と共に生きていくことになったという素敵な終わり方です。お池にはまったどんぐりはに待っていた出来事は、作中で水中の生き物たちの協力で地上へ登る事が出来たり、亀の甲羅の上に置かれたり、タヌキに食べられた後、また外に出てきたり、カラスにくわえられて空の上を飛んだり、少年(人間)のポケットに入れられる等さまざま破天荒な出来事に出くわすように描かれています。お子さんと歌いながら読むと楽しくなるお話かなぁと思います。