幼い子どもは時々「おかあさん、ボク(ワタシ)のこと好きなのかな?」と不安になります。困ったことをしでかしてお母さんに叱られた後などに。それで、試しに、ちょっとお母さんを心配させてみたくもなるのです。そんな気持の子どもにお母さんは、これでも?これでも?と後を追ってきて安心させてくれるのです。長野ヒデ子さんのユーモア溢れる明るく楽しい絵がお母さんの優しさをなお一層実感させてくれます。小鳥になって逃げていくボクに「ことりがとまりたくなるようなきになるわ」というおかあさんウサギの木のユニークさには思わず笑ってしまいます。お母さんのお膝の上で絵本を読んで貰っているボクの安心しきった幸せそうなお顔!読んで貰っている子どもたちも全く同じお顔になっていることでしょう。