お母さんを亡くした後、寂しくて、人間と仲良くなったおにぼう。
仲良くするために、人間の子供達にとても優しく、親切にします。
人間の子供達にもその気持ちが伝わり、仲良くします。
けれど人間の大人がおにぼうが鬼だというだけで排除してかかり・・・
そして自分達が困った時に、おにぼうを利用するような手段に出て・・・
人間の方がよほど「鬼」に思える展開に、胸が苦しくなってきます。
頭に角がある、肌の色が違うというだけで、異形のものだと決めつけることは出来ない。
心の中の「鬼」が、読んでいる人にも見えた時、誰が本当の「鬼」なのか、考えさせられます。