新しいと思っていたものでも、いつか気がつくと古ぼけている。人でも物でも年を経ると「しわしわしわ」になる。「しわしわしわ」という文字に、おじいちゃんだったり、ひゃくえんだまだったりの絵が加えられているだけの本ですが、じっと見ていると訴えかけてくるものがあります。
あかちゃんはしわしわじゃないけれど、穿きこんだ赤ちゃんの靴はしわしわになっているのを見ると、赤ちゃんの成長は嬉しいけれど大きくなるにつれて親から離れていってしまうと思うと、同時に切なさも感じます。どんな物でも今のままということはありえないから、一瞬一瞬を大事にしたいなと思いました。無常感は、成長過程にある子どもよりも、大人の方が強く感じるかもしれません。