森の近くで暮らしている老夫婦。
作物が獲れなかったある年、とうとう食べるパンもなくなってしまいました。
森の白樺を切って売り、パンの粉を買おうとすると
白樺のかげから金色の猫が現れました。
「木を切らないでください。どんな願いごとでもかなえてあげます」
おじいさんは「粉を買いたい」と言うと・・。
ベラルーシの昔話だそうです。
どんな願いでもかなえてくれるというのに、
おじいさんの頼みごとは本当に生活に必要なものばかり。
後半は日本の昔話によくあるように欲張りなお隣さんが登場します。
典型的な昔話のつくりで安心して楽しめます。
息子はすくっと立ち上がっている金の猫の神秘的な姿が
とても気にいったようで、「金の猫に会ってみたい」と
何度も読んでいました。
老夫婦のつつましい生活がとても気持ちよく温かい気持ちになりました。