とても素敵な作品だと思いました。
認知症は決して珍しい病気ではなく、本当に誰にでも起こりえる病気の一つだと思うし、実際に自分の祖母も認知症になってしまい私の母親が必死になって祖母のお世話をしていたことを覚えています。自分も手伝えることは手伝ってきましたが、その当時私もそれほど病気のことを知らず、また、自分も学生だったためにこの絵本のジュリアのように理解できないことが多くありました。
もう少し私が祖母のことを理解してあげれていたら、もう少し私が大きくて母親のお手伝いをしてあげることが出来たら、何かが変わっていたのかもしくは変わらなかったのかは分かりませんが、私自身にとっては後悔しないで済んだかもしれません。
今は私自身も大人になり、今度は自分の両親について心配をする年齢になりました。この絵本を読んで、認知症について絵本を通して分かりやすく分かったことが多々あります。なので、これから自分の子供たちがおばあちゃんおじいちゃんがもし認知症になってしまい、こういった状況になってしまってもこの絵本を通じて何か知ってもらえていたらな、そう思いました。
子供にとっては本当に辛いことです。でも絵本なら優しく、そして絵を通じてイメージで病気の症状が理解できると思いました。なので、子供たちにもこの本を通じて少しでも将来に備えてもらえれば、と思いました。
少しでも楽しく、少しでも長く、おじいちゃんおばあちゃんとの時間が素敵な時間になれるように、そんな手助けをしてくれる素敵な1冊だと思いました。