たっちゃんが、どろ団子を作ってだんご屋さんを始めたら、まいごのおばけがお客さんとしてやって来たというお話です。おばけがどろ団子を食べるところで、息子は「どろだんこなんか食べるわけないじゃんね」と言うので、私が「おばけは何を食べるのかな?くもの巣のスープかな?」と言うと「それは別の本」と言われました。
おばけが出てくる子ども向きの話は、たくさんありますが、このおばけは迷子なんです。口が大きすぎるところは、オバケのQ太郎のようで、村上勉が絵を描いていますが、とても愛嬌があります。たっちゃんとおばけのやりとりが本当の友だちのようで微笑ましいです。
「もしおばけがいたら」とはあり得ない空想ですが、こんなかわいいおばけなら出会ってみたいものです。
対象年齢は小学1年生からですが、子どもと一緒に読みのであれば、長いストーリーも理解できるようになった5歳ぐらいからOKだと思います。