私が小学生の頃の愛読書でした。どうしてあんなに夢中になったのかな、と今思い返してみました。きっと、カッレくんたちがとても身近にかんじられたんだと思います。本を読みながら、自分も仲間になったような気がしてたのでしょう。
赤バラと白バラは普段は熾烈な戦いをしていますが、いざというときには、すぐに仲間になれます。このバランス感覚というのは、生身の人間同士だからなんですね。、エーヴァロッタを人質にとられて、カッレくんが犯人に声をかけられた時の機転は、忘れられない場面です。瞬間的にあれだけの行動がとれるなんてすごいです。まさに赤バラと白バラのお手柄です。仲間たちと「けんか」を楽しみながら外で遊ぶことが、子供にとってどれほどかけがえのないものかを感じる本です