ほんとは☆5つです。リサとガスパールのシリーズでは、これが1番好きなくらいです。
ところが、あるサイトで、「これは命と医療を軽視している。こどもに読ませたくない!」という怒りのレビューを見てしまいました。
ええ?そんな〜〜〜〜。
筋だけずらずらっと並べてみると、そんなふうな捉え方もあるかも、自分も子どもが小さいときだったら、何かの間違いでそんなふうに思ったかも、と考えさせられてしまいました。
でも、このシリーズの魅力は、キャラクターの表情に媚びたところがなく、すべての「事件」は、リサやガスパールが意図して起こしたんじゃなく、偶発的だからこそおもしろいってことだよなあ、と溜息が出てしまいました。
絵本が、しつけやメッセージのために翻弄されるなんて残念なことです。
この本に出会ったのは、たまたま寄った絵本美術館のようなところでの原画展。フランス語のものでした。フランス語なんてほとんどわからないけど、ガスパールのたたずまいでフランス語が理解できると錯覚するほど全てを悟って(笑?)買い求めた物です。
自信を持っておすすめしたい!と評価して、「何言ってんのあんた!!」と怒られたら辛い!と思って「なかなかよいと思う」という絶妙な表現に頼りました。