みんなからいじめられても、無視されても毎日毎日通った学校。
6年生になって、担任のいそべ先生に初めて理解してもらえて、かたすたろうはどんなにか嬉しかったことでしょう。
からすの鳴きまねが、どうしてそんなに上手になったのか、その理由に思いを馳せるとき、皆が泣き、つらくあたった日々を後悔します。
そのシーンが悲しくて、娘の横でぼんやり見ていた息子も「えーんえーん」してるよと指差して教えてくれます。悲しみが伝わるようです。
絵もとてもすばらしい。
最後のシーンで、からすたろうの喜びが伝わってきてよかったねと声をかけずにはいられない気持ちになります。