おうむもきんぎょもぞうさんも・・・みんな自分を色をもっているのにカメレオンくんは行く先々で色が変わる。ある日葉っぱの上で暮らすことを思いついたカメレオンの表情がとても得意げで満足げ。
しかし葉っぱも季節が移り行くごとに色を変え散ってしまいカメレオンも色が変わり落胆する表情は淋しげ。
年上のかしこいカメレオンに出会い一緒にいることで自分の存在を認識して安心顔のカメレオン。版画風のシンプルな画ですが表情がとても豊かですね。息子は「目がたまらなくかわいい」とのこと。
谷川俊太郎氏の訳ですが、しめくくりが「めでたし めでたし」なんだか幸せな気分にさせてくれるフレーズです。
表紙のカメレオンを見た時、大好きなエリックカールの「ごちゃまぜカメレオン」(いろんな動物の特徴を羨ましがりながらごちゃまぜなカメレオンになってしまうお話)を思いだしました。カメレオンってなんとなく人間の意識を重ねやすいキャラクターなんですね。
なんだか「色をいろいろと変えられるあなたは素敵よ!」と声をかけたくなりました。