谷川俊太郎さんの作品ということと、シンプルな題名に惹かれてセレクト。
和田誠さんの独特なタッチの世界と相まって、ワクワクの表紙です。
主人公はまことくん。
これは、画の和田誠さんを意識して、ということでしょうか。
まことくんは、空を飛ぶ夢を見たので、試しに助走をしたら、
夢の通り空を飛べた、という次第。
その感覚が実にリアルに描かれます。
子どもの頃、雲に触れたかった私にとっては、雲の中の描写はうらやましい限りです。
和田誠さんの絵が、子どもらしい夢にぴったりでした。
でも、あえて、絵を封印して、谷川俊太郎さんの文章だけで空想してみるのもいいかな、と思いました。
それだけ、研ぎ澄まされた文章だと思います。
いえ、これは詩だな、と思いました。