ぼくが電車の中で出会ったくまおじさん。けむくじゃらで、とっても大きい。ぼくが驚いて見つめている間に、いねむりを始めてしまいました。しばらくすると、突然パチリと目を開け、「あれ?きっぷ!」・・・。あわてて胸ポケットに手を入れてみますが、反対側のポケットにも、ズボンの2つのポケットにも、ジャケットの内ポケットにも、どこにもありません。きっぷは無事見つかるのかなあ?
そのポケットから次々と出てくるものが、暖かい秋色に彩られ、ほんとにかわいらしいんです。大きなどんぐり、真っ赤な木の実、大きくかさを広げたきのこ。口いっぱいに木の実をほおばったリス!
最後は、「あった!」、ぼくが見つけてあげました。お礼にくまおじさんからもらった「山で一番赤いもみじのはっぱ」。本当に真っ赤でつやつやと光っています。