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ネコとクラリネットふき」 伴門陶汰さんの声

ネコとクラリネットふき 作・絵:岡田 淳
出版社:クレヨンハウス
税込価格:\1,540
発行日:1996年04月
ISBN:9784906379583
評価スコア 4.54
評価ランキング 6,939
みんなの声 総数 25
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  • ♪.

    店頭で見つけて(少し表紙が汚れていましたが)運命を感じて
    買ってきた絵本です。

    岡田淳さんの絵本は珍しく、童話を多く手がけているというのは、
    この絵本をきっかけに知りました。

    絵は淡いパステル調の配色にサインペンの線で描かれて、とても
    シンプルな印象を受けます。
    岡田淳さんはあとがきで、このお話しのできたきっかけをこう
    語っています。

    スケッチブックを黄色く塗って、その上に赤色のかたまりと
    緑色をにじませたものを塗って、それを睨んでいるうちにできて
    きたと。
    やはり画家というよりもお話し作家なんですね。

    そんな小さなところから、こんな大きなネコのお話しに拡がった、
    そのきっかけの意外性に驚きます。

    それに、ぼくがクラリネットを吹くと、その音色をエサに大きくなる
    ネコという設定や、ネコのげっぷの音が「♪.」というのも素敵です。

    なかがわちひろさんの“天使のかいかた”という童話では、
    ペットの天使は飼い主のお話しを栄養にして元気になる、
    という物語だったのを思い出しましたが、
    どちらもその発想に感心してしまいます。

    それから何といっても、大きくなったネコのおなかを枕にして寝る
    なんて、ネコ好きの僕としては堪らないですね。

    最後の言葉にあるように、“よのなかで いちばんすてきなのは
    ネコといっしょに くらすことです”の通り、読んだ後は無性に
    ネコに触れたくなります。

    主人公と同じように、ふわふわ空に浮いたような気分になれて、
    寝る前の読み聞かせにはぴったりの絵本です。

    投稿日:2008/07/03

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