はじめは、翻訳した本で、言葉遊びをするなんて、何て無謀なんでしょう・・・と思って、読み進めました。
毎ページ毎ページ、駄洒落のような言葉遊びがあるのです。
たくさんの、言葉遊びのせいか、内容が、すんなり入ってこないもどかしさも感じました。
でも、途中から、この本が、言葉遊びだけでなく、メッセージがある本だときづきました。
いばりやのボスざるが本当に嫌なやつなのです。
まるで、いじめを見ているかのよう、ちいさなサルたちは、ボスざるの言いなりです。
でも、ある日、オズワルドが勇気を出して「いやだ」と叫ぶのです。すると、他のサルたちも声を挙げます。
子供たちの世界の”いじめ”というものは、絵本のように単純ではないとは思いますが、勇気を出して、行動を起こしてみるというのは大切なことだと思います。
幅広い年齢の子供たちに読んであげたい絵本です。