泣く子も笑う というコピーを読んで、中身を知らずに注文したのは、次男を出産した助産院の部屋で。
初めてお兄ちゃんになった、1才半の長男が、赤ちゃんに母を取られて泣くと思ったからです。
退院の日はちょうどクリスマス。ほかの家族からもらったプレゼントの中にある一冊の本、ほかのプレゼントより目立たないものですが、長男はちょこんと座って、それを読むように言いました。
はじめは不思議そうに。
「うーん」では苦しそうな、泣きそうな顔をして、
「ぱっ」で力を抜いて、
「ぴーす」てほっとして、
お決まりの「もっかい」(もう一回)ポーズも出て、何度も何度も読みました。
いっしょにぺこっをしたり、ぎゅっをしたり、この本を媒介に、いっぱい触れあったり遊んだりしました。
次第に大きくなり、次男もまたこの本を気に入ってよく読んでいます。次男にとっては、退院のその日から読んでいる、お気に入りのようです。
そして先月生まれた小さな小さな三男に、二人のお兄ちゃんが実演しながらこの本を読んでいる姿を見て、幸せな気持ちになりました。子どもが大きくなってかがくいだるまを見たときに、この怒濤で愛しい子育ての日々を思い出すことと思います。