友達のおすすめだった絵本。
手にとってみたら、ブルーが印象的なちょっと暗めの絵本。長新太さんの絵本らしくない色使いだなぁと思っていたのですが・・・中身を見てびっくり。
やっぱり長新太さんの絵本でした。
男が想像していたのは、おどろおどろしいいかにものかいじゅう。でも10年も待ち続けて、湖から登場したのは、かいじゅうの首ならぬ、大男の足。なんとこの大男、シンクロナイズド・スイミングをしていたのでした。おいおいっって。これには大爆笑。
カメラを身構えて、期待に胸膨らませていた男も、この姿を見たときには、腰を抜かしてしまいます。大男の「ボコボコ ボコボコ ボコボコ ボン」という息遣いからでる水の音が静かな夜に響きます。ちゃんとBGMつきときたもんだ。
シンクロナイズド・スイミングがわからかもしれない子どもにも、また、絵本を卒業した大人にもぜひ読んでもらいたい。
子どものような夢をなおもまだ持ち続けているこの男のように。「ネッシーみたいなかいじゅうをまっているんだ」という男の最後の一言。こんな大人になりたいなぁ。