何事も前向きにとらえることができる人っているもので
そんな人に出会うと羨ましくなる。
自分の性格がポジティブ(前向き)なのかネガティブ(うしろ向き)なのか
いくつになっても、やはりつい考えてしまう。
その都度、もっと前を向かないといけないと反省する。
アメリカの作家リチャード・ジャクソンさんが書いた
絵本『なんていいひ』(絵は韓国生まれのスージー・リーさん)を読んで、
ついそんなことを思った。
だって、空が真っ黒で、しかも外に出かけることもできないくらいの大雨。
そんな日に部屋にいる三人のきょうだいは、それでも
「なんて いいひ」と楽し気に踊っている。
これってどうみても、ポジティブでしょう。
しかも、三人は大雨にも関わらず、外に飛び出してスキップまでしちゃう。
映画「雨に唄えば」のジーン・ケリーみたいに。
そんな三人の気分そのままに、空はどんどん明るくなって、
たくさんの子供たちが野原にやってきます。
世界はいつのまにか躍動感にあふれかえります。
大雨が降っても、ポジティブに向き合うと、
この絵本の子供たちのような命にあふれた生き方ができる。
子供向けの絵本だけど、
もしあなたが今大雨に閉じこめられているとしても
前を向けるそんな一冊。
日本語訳は、歌人の東直子さんです。