トミー・デ・パオラの作品のファンなので読ましたが、この話はかなり個性的(?)だと思います。
ストーリーは面白いのですが、なにしろ「結婚:持参金」というテーマがタイトルからして、
子どもたち向きではなく、笑い話というには少し重たい内容ですので、小学校などの読み聞かせやブックトークには向かないかもしれません。
タダ、昔話っぽい作りに放っているので、1人読みするのでしたら小学校高学年くらいからでも楽しめると思います。
どちらかというと、ストーリーの面白さを理解できるのは高校生以上の大人という気はします。
ウチの下の子は「妖精」とか大好きなのですが、ヘルガのような妖精はもう、見た目だけで却下。
(この話に登場する妖精は、タイトルに「トロール」と書いてある通り、ヨーロッパではどちらかというといたずら好きの妖精を指し、体のサイズも、手のひらサイズとかではなく、大きめに表現されていることが多いタイプを言っていると思いますが)
正直、小さい子が夢見るようなかわいい妖精ではなく、むしろ魔女(?)的な感じがいかにも「トロール」で、その特性がよくにじみ出ていて面白いのすが…。
読者の好みによって、大きく好き嫌いが分かれそうな作品でした。