ジェインが生まれた時からずっとそばにあったピンクの毛布。ジェインの成長と共に毛布は少しずつ小さく、ボロボロになっていきます。いつしか毛布はベッドから姿を消していましたが、ジェインはもう一度「もうも」を見たくなり…。
わが家の娘にも同じ存在の毛布がありました。7歳の今ではすっかり卒業しました。一方、息子はぬいぐるみ。これは今でも現役です。これがないと眠れません…。
誰にでも経験があるであろうお話で、子どもは最後まで真剣に聞き入っていました。
挿絵に出てくる両親は顔が見えませんが、ジェインを大きな愛でいつも優しく見守る姿に感心しました。
デッサン風の挿絵がすばらしいです。その時々の子どもの表情を見事に描いています。特に赤ちゃん時代の挿絵は愛らしいの一言です。色づけは毛布のピンクのみという手法も効果的です。
読み終わってなお余韻の残る名作です。
毛布がどれくらい小さくなったか、子どもたちと、最初のページからパラパラと挿絵を見返していたら、ジェインの成長とわが子の成長が重なって、胸がキュンとなりました。
赤ちゃんだったわが子も本当に大きくなったなーと。
いろんなことに気づかせてくれる一冊です。