なぜ、猫の手が大きいのか?
・・・それはおにぎりを握るため。
でも、なぜ、ごはんを握らないのか。
なぜ、動物の顔を・・・?
なぜ、山を・・・?
な〜んて、そんなことを考えてはいけませんよね。
それが長さんの世界なのだから。
しらずしらずのうちにその世界にこっちが引き込まれていってしまうから本当に不思議。
お弁当箱につめられたおにぎりたちをみると思わず、吹き出してしまいます。思わず、笑顔になってしまいます。
もちろん、読み終えてからは、子供たちと互いの顔を握り合いましたよ(笑)
でも、なぜ、そよそよとかぜがそこで吹いたんだろう?
微動だにしない、おにぎりになった動物たち、おにぎりになったやまやま。
そこにそよそよと風だけが静かに吹いている。
その静寂さがなんともいえない印象を与えます。
読めば読むほどに味が出る、風です。