大好きなせなけいこさんとくろだかおるさんのコンビ作。
このお二人が描くおばけって、何か憎めなくて人間味があって、可笑しいですよね。
歯医者が怖いと泣く少年に、それならおばけの歯医者に連れて行ってやろうと言うゆうれい。
でも、道のりがなかなか困難で、
水や火を越えていかなければいけないのですが、
なきむしな少年は泣いておばけに助けてもらってばかり。
ようやく、歯医者に辿り着き、出てきた先生を見てびっくりした少年は、
水も火も自力で越え、自宅に帰り、歯医者に行きます。
教訓めいた話ではあるのですが、少年とゆうれいとのやりとりがとても愉快で説教臭さがないのが良かったです。