「おれたちともだち」シリーズは教科書のような模範的な友達付き合いを勧めるものではなく、人間味
あふれるきつねとおおかみの物語です。お互い常に気遣いあって、譲り合い、ケンカもしない優等生では
決してありません。ぶつかり合うことも、ケンカも不機嫌な八つ当たりまであります。私はこの人間関係を
築く上での幼さや葛藤を乗り越えて、友達関係を育てていくというスタンスで描かれたこのシリーズが大好き
です。
今回の「よろしくともだち」は幼稚園年中組の娘にタイムリーなお話でした。娘は3年保育で年少組から
通っているのですが、同じクラスには年中組から2年保育で入園してきたお友達も数人います。
4月は年少組で同じクラスだったお友達とがっちり固まって遊び、先生に「同じクラスの皆で仲良しになろう
ね!」と注意されたと話していました。次に何人かの集団で年中入園のお友達を誘ったところ、断られてしま
ったとも話していました。娘たちはきっとおおかみさんみたいだったんだと思います。元気いっぱいで集団で
固まっていて、ちょっと怖かったのかもしれません。逆に年中入園のお友達は集団に入りたいけど、どんな子
かわからなくてじっと見ていたたぬきさん。無理やり一緒に遊ばせることなく、お互いが理解し合って仲良く
なれるように見守ってくれていたのは先生方かな?
娘は「年中は皆に優しく」「年中は相手の気持ちを考えて」と呟きながら頑張っています。
しかし、まだまだ4歳なので思い通りに行かないことも沢山あって、おおかみさんのように1人の時間に
泣いてしまったりもします。けれど、そんな葛藤を乗り越えて一回り大きく成長して欲しいと願っています。
早速、娘に全ページ試し読みをしてみたのですが、深く深く頷いていました。感想がペラペラと出てくる様な
お話ではなかったのですが、娘の発した「良いお話やった。おおかみさん良かったね。」が重かったです。
是非、購入して手元に置きたいと思います。