今度は、「外見」がテーマなんですね。たしかに、見た目が怖そうな人っていますよね。でも、実はすごくよい人で優しい人だったという、まさにこの話のオオカミのように。
今回はそういう誤解をされちゃう人の気持ちにスポットライトをあてて、普通だったら重く暗くなりがちな話を、これまた内田・降矢コンビがところどころにプっと噴出してしまうところを入れ込んで、いつもの笑いながら、友達関係を一考させてくれる本でした。
常々思うのですが、おれたちともだちシリーズの主人公はキツネじゃなくてオオカミなのかしら? 第一作がキツネが主人公だったので、ぶきっちょなキツネだとばかり思っていたのですが、ずっと読み続けると、輪をかけてぶきっちょなオオカミが主人公だったりして?と思うようになりました。頑張れ〜、オオカミ! 頑張れ〜、キツネ!
そして、このシリーズ、回を重ねるごとに友達の数が増えていくところが素敵ですね。今まで、衝撃的なテーマがたくさんありましたが、次回何だろうと、もう既にドキドキして楽しみです。