谷川俊太郎さんの訳ということで、是非読んでみたかった作品です。
ムーチは、ナンニモナイというものを何だと思っていたのでしょう?
みんなが、たくさんあるのにナンニモナイというのを聞いて、ナンニモナイということをどういう意味で、捉えていたのでしょうか?その辺が、ナゾです。
・・・自分の読解力のなさを思い知らされます・・・
空っぽの箱をプレゼントして、箱の中身が”ナンニモナイ”ということをプレゼントしたのではなく、君と僕以外”ナンニモナイ”をプレゼントするなんて、とてもステキです。
君と僕以外ナンニモナイ=君と僕だけ。君と僕がすべて
ということなんでしょう。
アールは女の子なんでしょうか?そうだったら、とってもステキな愛情表現ですよね。
ナンニモナイことはわかっているのに、ムーチが、運んでいるプレゼントの箱が、とってもいいものに思えてくるから不思議です。ないことと、あることの対比がとても面白い本だと思いました。