研修会で伺ったお話です。
この有名なお話しはフェリックス・ホフマンによって素晴らしい命を吹き込まれている。見返しページの植物の絵からこの話しは始まっている。時計に隠れて助かった子やぎは最初のページからただ1匹母親を見上げて話しを聞いている。多分おおかみに食べられたのであろうおとうさんヤギが写真として登場している。最後の子やぎ達が寝ている部屋のまどの外の月は父親を象徴している。なぜならドイツ語で月はder Mond(男性名詞)なのである……。なるほど、と何回も頷きながら伺いました。
マンガチックな絵でなくリァリティを実感出来る絵だからこそ、この絵本をじっくりと見入ってお話しの世界に入ることができるのでしょう。したたかなおおかみ、慌てふためく子やぎ達、悲しみにくれる母親、どれにも感情移入ができます。
ところで、子どものときからの疑問があります。はくぼくを
食べたら本当に声がきれいになるのでしょうか?