ナチス・ドイツが侵攻する中、モアサックという町では町ぐるみで、ユダヤ人の子どもたちをかくまっていました。
その町に逃げ込んだ11歳の少女・エーディトのお話です。
ユダヤ人を民間で助けた人の話は読んだことがありますが、町ぐるみでというところにまず驚きました。
生きのびるために、エーディトがフランス人で偽名を名乗らざるを得なくなった時の彼女の葛藤を思った時に、心が痛みました。
ホロコーストについては痛ましい話が多い中、こうして町ぐるみでユダヤ人を助けようとした動きがあったこと、また助けられた命があったことにほっとする思いがしました。