子供にはちょっと怖い絵かな?
けれどその独特さは怖いもの見たさというか、
子供心に不思議に惹きつけられました。
心根のいい少女には助けてくれる者があらわれ、
いじわるなまま母とその娘は徹底的に懲らしめられる話。
悪役にとっては残酷にも思えるような結末ですが、
どちらも、その性格が招いた福と災いでして、
つまりは自業自得なのです。
ふしぎなヤギや、鬼や、しゃべるネズミやまんじゅうのなる木など、ファンタジーの世界にありながら、それらの言動は妙にリアル。
そこらのガキんちょを突き放したような語り口も、
乾いてブラックで、おすすめです。