かさじぞうのお話はたくさん絵本になっていますが、我が家にあるのはこの『かさじぞう』です。
素朴な語り口が気持ちよく、方言なのですが読み聞かせしやすいです。絵本がストーリーテリングのテキストに利用されることは少ないのですが、この絵本の文章は例外のようで、よく語られています。それだけリズムよく美しい文章ということなのだと思います。
そして、さらに素晴らしいのが赤羽末吉さんの描く表情豊かな墨絵です。子供たちは、おじぞうさんたちの個性豊かな顔をみるたびにうれしくなるようで、一緒にニコニコ顔になります。
読むたびに感動して心温まるお話です。やはり年の瀬に読むのがベストなのだとは思いますが、その他の季節でも、何度でも、読みたくなります。