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普通の女の子の涙ぐましい努力
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投稿日:2006/03/22 |
森絵都さんの「にんきものの本」の第3作目です。今度の主人公は、1作目の主人公のけいたくんに唯一バレンタインデーのチョコを渡した かなえちゃん。けいたくんも2作目の主人公の こまつくんも脇役として登場します。
平凡な男の子けいたくんのことが大好きなかなえちゃんは、いっぱいけいたくんの良いところを知っています。他の女の子はみんなこまつくんが好きでも、自分は堂々とけいたくんのことを好きでいたのですが、クラス男子のアイドルきさらぎさんがけいたくんに近づいたのを見てしまってから、思い悩む日々が始まります。
「私だってかわいいところがたくさんある」「私だって傷つきやすい心を持っている」と思いながら、モテる女の子の真似なんかついしてしまう微妙な乙女心が描かれています。
女の子が主人公なので、前2作よりも実体験として理解できるところがあり、元少女としてはちょっと気恥ずかしい気もします。
好きな男の子になかなかアピールできない小学生の女の子にお薦めです。
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母と子ども達の信頼関係が成せる技
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投稿日:2006/03/20 |
三匹の子猫がかあさん猫の背中におんぶして、いい気持ちで寝ています。ところがどうしたことかこの子猫、時々かあさん猫の背中からどこかへ行ってしまうのです。たことか木の上とか船やビルの上まで。
三匹の子猫はずっと眠ったまま。あっちこっちにおんぶして、とても気持ちがいいんでしょうね。おんぶのゆうらりしたいい気持ちがこっちまで伝わってきそうです。
子猫たちは、自分達がどこかへ行ってしまう度に、きちんとかあさん猫が見つけてまた背中に連れ戻してくれることを知っているからこそ、こんなにのんびりしたおんぶが出来るのかもしれません。
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たくさんの虫に見せ場が用意されてます
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投稿日:2006/03/18 |
我が家の末っ子は虫が大好き。と言っても実際目の前にすると手を出すのを躊躇して見ているだけことも多いのですが。
そんな彼は虫の図鑑とかビデオとかは大得意です。というわけで、この本も何度も楽しく読んでいます。
ポップな絵ですが、虫の形態はきちんと捉えて描いているので、どの虫がなんなのかすぐにわかりますし、たくさんの虫が出てくるので、見ていて楽しいです。
カブトムシやクワガタなどの人気のある虫だけでなく、絵本ではあまり登場しないハサミムシ、コメツキムシ、ミイデラゴミムシなんていうのも見せ場があるので、次男はひとつひとつ名前を確認し、チェックしています。
横から覗き込んだ5年生の娘は、玉入れの玉になっているはずのダンゴムシが元の姿に戻って逃げていくところがお気に入り。「お〜、脱走してるぞ」と指摘して喜んでいます。
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素直な妖怪
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投稿日:2006/03/18 |
久平さんとうわばみのやり取りが、ドキドキしながらも面白いです。
食べようと思った人間にまんまとだまされてしまい、すっかり信用して化け方の教えを請うたり、自分の弱点を教えてしまったりするうわばみ。実際の姿は恐ろしいけれど、内面は案外素直だったりします。
そして、自分の持っている芸の力を最大限に活用して、何とかうわばみの目から逃れようとする人間。しかもまんまとお宝まで手に入れてしまいます。結構一筋縄ではいかないのは人間の方だったのですね。
我が家の子どもは、「嫌いなものを聞かれたらお金と答えればいいんだね」と妙なことを学習していました。
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子ども達は大好きです
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投稿日:2006/03/18 |
子どもはあかんべえが大好き。やるのも好きだし、人が驚くのを見るのも大好きです。
ノンタンは多分あかんべえを覚えたばかりで使いたくて仕方がなかったんでしょうね。皆に「ひどいよ、ひどいよ」と言われても、悪気はゼロで、あかんべえの成功に大喜びしています。
我が家の子ども達は、あまりあかんべえをしないまま成長してしまいましたが、ノンタンがあかんべえをするのを見るのと大喜びしています。大きくなった今でも、たまにこの本を読むと うひゃうひゃと喜びます。何かスカッとするものでもあるのでしょうか。
最後はおひさまにあかんべ返しをされるわ、お部屋のあかんべ(?)には驚かされるわと散々なノンタンですが、そんな仕打ちにあっても、やっぱりあかんべえの魅力には勝てないようですね。
子どものウズウズしているいたずら心をとても上手く描いた作品だと思います。
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理不尽なモノと戦う姿にエールを送りたい
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投稿日:2006/03/18 |
この本に出てくるお隣のおばさんは、今までの児童書にはないキャラクターで、最強のツワモノです。周りはすごく迷惑しているのに当人には悪意が全くないところ、あくまでもわが道を突き進んでいくところがすごいですね。作者の近くに実在する人物なのではないかと疑ってしまうほど、その困ったぶりと周りの迷惑ぶりがよく出ています。
今回のハリーは、なかなか頑張っています。おばさんの歌を止めさせるために、作戦をたて、あの手この手で頑張ります。でも、おばさんにはさっぱり通じません。
まるで、強大で理不尽なものに立ち向かっては跳ね返される子どもの姿を描いているようですね。小さい子どもは、理不尽だと感じてもなかなか大人を負かすことが出来ないみたいに。
でもね、作者はハリーの作戦が成功するよりもっと素敵な解決策を用意してくれました。皆が幸せになる結末で、最後の最後にハリーにもほっと心が和む瞬間がプレゼントされます。
娘が小さい頃何度か読みましたが、ハリーの様々な頑張りは楽しかったようですが、お隣のおばさんの強靭さにはかなり引いていました。
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発想の転換
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投稿日:2006/03/17 |
最近は途中で先が読めてしまうお話が多いのに、この話は展開が読めずに、結末に参ったという感じでした。
我々の世界では、一つ目小僧なんて珍しくて貴重な生き物。ところが一つ目小僧の世界では、我々の方が珍しくて貴重な生き物・・・つまり見世物小屋にやられてしまう生き物なのです。
のほほんと生きてきた足元をすくわれたような気さえしてしまい、結構怖い話です。
子どもは怖いというより、この場所に住んでいるのは、一つ目の人間ばっかりなんだということが単純に面白かったようです。
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偉そうなかえるくんに気をつけて
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投稿日:2006/03/17 |
態度の大きなかえるくんがやって来て、読者にいろいろ問いかけるのですが、その内容は一筋縄ではいかないことばかり。
これいくつだと「6」のカードを出しながら、次のページですかさず「9」にひっくり返して、「ざんねんでした!ちがいました!」と言ってしまうかえるくん。なかなか意地の悪いことをするのですが、我が家の次男は一枚上手。先に次のページを盗み見て「9だよ」と答えていました。そしてページをめくった時の得意顔。
意地悪にはズルで対抗。子どもはなかなかたくましいものです。
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オバケより悪いおばあさん
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投稿日:2006/03/17 |
表紙の絵はどことなくおどろおどろしいのですが、内容は結構可愛らしい。
道具のオバケたちが何か悪さをするのかしら?と構えていると、なんのなんの、物は言わないけれど、なかなかいいやつらなのです。
と、私は道具のオバケの方に目が行っていたのですが、次男の感想は、「このおばあさん悪いね〜」というものでした。りゅうが謝ったのに怒ったし、さらに家を直させたからだそうです。
なるほど、自分の周りでは、「ごめんなさい」と言えばおしまいになることが多いですものね。
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生きることに対する強い力
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投稿日:2006/03/16 |
すごい本ですね!まず絵が大迫力です。筆に絵の具を足さずに一気に描いたような線は、その絵の具のかすれ具合までに生きる力が湧いているように思えます。
最初の1、2ページではグロテスクで嫌だなあと思っていたのが、後半はバッタの生に対する力強さに魅せられてしまい、ぐいぐい引き込まれてしまいました。
元々虫好きの次男にどうかと思って読み始めたのですが、子どもより私の方が感動してしまいました。子どもの方は熱心に見てはいるものの、その力強さをストレートに受け止めるところまでは、入り込んでいないようでした。
でも、私もまた読みたいかというとちょっと疑問なのです。素晴らしい本だとは認識していますが、やはり虫がバラバラになっている絵はどうしても苦手で見たくないので、何度も読みたい本には残念ながらなりませんでした。
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